極真空手の稽古では、基本稽古、移動稽古、型等で掛け声を出します。
この稽古中の掛け声を「気合い(きあい)」ともいいます。
これは極真空手に限らず、武道全般にあるものです。
代表的なのが剣道。
『ヤー!』『アー!』から『キエー!』と甲高い金切声の掛け声を出す剣士も多いです。
極真空手の掛け声(気合い)は、特に決まりはありません。
一般的に、『エイッ!』『セイッ!」の2つが代表的です。
この2つでだいたい90%を占めるでしょう。
他には、『ヤーッ!』『ヨシッ!』『オリャーッ!』など独特な掛け声(気合い)をする人もいますが、概ね先述の2つの掛け声(気合)が多いので、稽古中の先輩達の掛け声(気合い)を聞いて、どちらかを使うようにしたらいいでしょう。
掛け声(気合い)で重要なのは、とにかくしっかりと大きな声を出すということです。
どんな掛け声(気合い)にするかよりも、しっかりと大きな声を出すということのほうが何倍も重要です。
声を出すことで自分の能力をより出すことができるものです。
トップアスリートも競技中に大きな声を出す選手が多いです。
ハンマー投げ・室伏広治選手は『ンガーッ』、卓球・福原愛選手は『サーッ』、テニス・マリア・シャラポワ選手は『ンアーッ』等々。
プロ野球のイチロー選手も実は声を出しています。
イチロー選手はバッティングの際、バットを振るときに息を吐き出すと同時に『フンッ』「ウッ』という声を出しています。
スポーツをしている時に発せられる擬音語などのことを、「スポーツオノマトペ」と言います。
競技中に声を出すことで、パフォーマンスの向上の効果があると言われています。
また、自分自身に声をかけることで、「勇気づける」「精神的なゆとりを与える」「理想的なパフォーマンスを実現させる」などのプラス効果も期待されます。
日常生活でも重い物を持ち上げるときなどに、『せーの!』『よいしょ!』『うん!』などと声を出すように、声には自分の力を出す効果があるわけです。
最初は気恥ずかしいものですが、大きな声を出すとすぐに慣れますし、大きな声を出すほうが気持ちよくなっていきます。
大人になると日常生活で大きな声を出す機会はなかなかありませんので、ストレス解消にもつながるでしょう。
掛け声(気合い)は、大きな声を出しましょう。
|