極真空手は「直接打撃制」の組手を行うため、大なり小なり体にダメージを受けるわけですが、軽い打撲ならそのまま放っておけば数日で完治しますが、かなりダメージが強いと思った場合にはそのまま放置するのはお勧めできません。
その場合は、必ず相応の処置をとることが大切です。
では具体的にはどういう処置をするのがいいのか?
ケガをした時の応急処置の基本は、「RICE処置」です。
「どんなケガでもまずはRICE」と覚えておきましょう。
RICE処置の中でも、「アイシング」、つまりは患部を冷却することがとても大切です。
この処置を十分にすることで、腫れ、炎症を抑えることができ、ダメージを長引かせないで済むのです。
冷却する場合は、市販されている「コールドパック」「アイスバッグ」「コールドスプレー」などを使いましょう。
ボディメーカー アイシングバッグ(氷嚢) ICEB3BK
RICE処置について順に見ていきます。
RICE処置の「RICE」とは、負傷時に行うべき4つの応急処置法(安静・冷却・圧迫・挙上)の総称のことです。
●Rest(安静)−スポーツ活動の停止
まず、運動を中止して楽な体勢で安静にします。
受傷直後から体内で痛めた部位の修復作業が始まります。
しかし、患部を安静させずに運動を続けることでその作業の開始が遅れてしまいます。
その遅れが結果的に完治を遅らせリハビリテーションに費やす時間を長引かせてしまいますので、受傷後は安静にすることが大切です。
●Ice(冷却)−患部の冷却
ケガをした患部やその周辺を冷やします。
冷やすことで痛みを減少させることができ、また血管を収縮されることによって腫れや炎症をコントロールすることができます。
皮膚の表面ではなく深い組織まで冷やすことが重要です。
●Compression(圧迫)−患部の圧迫
患部とその周辺全体を、包帯やバンデージなどを巻いて覆います。
適度な圧迫を患部に与えることで腫れや炎症をコントロールすることができます。
●Elevation(挙上)−患部の挙上
患部を高くします。
心臓より高い位置に挙上をすることで重力を利用し、腫れや炎症をコントロールすることができます。
出血(内出血)を防ぎ、腫れを抑えることが目的です。
|