道衣は、戦場での武器と同じように、大切にし、愛情をもって取り扱わなくてはならない。
昔から、名のある空手家、柔道家は長年使った道衣を大切に保管し、道衣を見ては強敵との試合をしのんだものである。
試合でも、練習でも、汗びっしょりになるのがふつうだから、道衣は毎日のように洗濯し、清潔にしておくこと。
洗濯せずにロッカーに放りこんでおくと、ロッカー・ルームに体臭が漂ったりして、他の人々に非常にめいわくをかける。
ほころびたり、破れたりした道衣はつぎはぎしてかまわない。
清潔が第一であり、道衣の取り扱い、管理によって、礼儀もはかられるのである。
帯、タオルなどについても同じ取り扱いをすること。
道衣の着こなし方は正しくし、故意に前をはだけたりしないこと。
道衣と帯とによって、敬虔な気持ちとなり、求道者としてのつつしみを忘れないようにすることが大切である。
●参考書籍・転載書籍
・秘伝極真空手
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