黒帯〜極真空手の黒帯になるための徹底ガイド〜  
 
 
 大山倍達総裁&松井章奎館長語録

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 極めた人が一番強い

総裁が言われていたように「地上最強の空手」を目指さなければならない。

大山総裁は「格闘技のなかで一番強いものは何か、それは空手だ。空手のなかで一番強いのは何か、それは極真だ」と断言した。
大山倍達という人はいろいろな活動を通じ、そのなかでさまざまな格闘技と対戦してきた。
そういった経験から、総裁は確信を持ってそうおっしゃったのだと思う。
そして、我々もそれを信じて稽古を続けてきた。
今も基本的にはその理想を受け継いでいる。
また、極真に入門したからには、道場生の皆さんも「極真は最強である」という意識を常に持っていると思う。

ただ、私の本音を言うならば、最強という存在はあり得ないのかもしれない。
空手が最強であり、極真が最強である・・・。
しかし、柔道をやっている人は柔道が最強と思って取り組んでいると思うし、レスリングもボクシングもキックボクシングも相撲も、皆気持ちは同じなのではないか。
そこに携わる人たちは自分たちの志す武道・格闘技が最強であり最高である最良であると信じて、日々稽古に取り組んでいるはずだ。

すべてが勝るとも劣らない世界がある。
視点を変えればすべてが一長一短で、すべての格技において最弱と成り得る可能性はある。
特に現在のように武道が競技化されルールが設定されれば、どんなルールの幅を広げようが狭めようが、そこには一長一短が存在する。
じゃんけんと同様、グーはパーには勝てないが、パーに勝つチョキには勝ってしまうという世界があるのだ。
それを認識したうえで、「空手が最弱であるという可能性をいかに払拭して最強を目指すのか」というのが最強への道なのではないだろうか。

自己肯定というのは、自分の長所、優れたところばかりを並べて、急所や弱点を横に置いて語るものではない。
マイナスをプラスにする、ブラスをさらにプラスにするという作業が、自分を肯定するためには必要不可欠だと私は思う。

つまり、「客観的に自分自身を観察」し、「物事を俯瞰」し、「現実逃避」や「責任転嫁」をせずに、最弱である可能性をひとつひとつ埋めながら、自分を大きくしていくことを考える。
最強だと断言するためには、そういう作業を日々怠ってはいけないということだ。
どんなことでも「極めた人が一番強い」。
組織としても、そこに関わる個人としても、極めることを目指していければいいと思う。


総本部冬合宿館長講話より




 
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