諸君たちも酒を飲むのは悪くない。
しかし、ことわざにこういうのがある。
「花は半開に見るべし、酒は微酔に汲むべし」。
花は開き始めたときが美しい。
酒も少しのんで、ああ酔ったなという程度でいい。
体を壊したら、元も子もない。
私たちは、カラテをやることによって長生きしなければいけない。
カラテをやったから早死にしたというのでは、なんのためにカラテをやるの?
それには、やっぱり節制が一番大事です。
それは自分との闘いです。
食べ物におけるところの節制、飲み物に対する節制、生活におけるところの節制・・・。
何よりも健康が大事だから、深酒をしない。
これは酒に限らずすべてに言えることです。
もう一つ、自分の姿勢を正しくする上で大切なのは友人です。
この友人は長くつき合ったら自分のためにならないなと思ったら、すぐに切る。
ついていかない。
このように自分の節制は自分が守らなければならない。
これも毎日自分との闘いです。
1993年 大山倍達総裁年頭講話より
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