黒帯〜極真空手の黒帯になるための徹底ガイド〜
 
 
 
 管理人・左衛門 極真空手修行記

左衛門 極真空手修行記 リスト



トップページに戻る

 全日本大会に思う 左衛門極真空手修行記(2016/10)


先日、第48回目の全日本大会が東京体育館にて開催されました。
今年も仕事の関係で会場にはいく事が出来なかったが、幸い「BSフジ」でテレビ放送され、そこで観戦することが出来た。

今回の全日本大会は、新しいルールに改正されて初めての無差別の大会になった。
松井館長は「新しいルール改定ということで基本的には、大山総裁(故・大山倍達 極真会館創始者)が提唱した直接打撃制空手をしっかり堅持しつつ、より実戦的な空手で更にクオリティの高い競技を目指します。」との話にもあったが、今までは安全性を考慮するあまり武道性に欠けるルールになってしまった事を踏まえてのルール改正との事。

今回、試合を観戦して思ったのは、新しいルールに対応している選手が勝ち上がったのではないかという事。
テレビでしか見ていないが、明らかに「一本勝ち」や「技あり」が増えたように思う。
1回戦や、2回戦ではもっと「一本勝ち」や「技あり」が多かったのではないだろうか。

そして、何と言ってもベスト4を日本人選手が独占したことが嬉しい。
日本選手も海外選手も世界大会後の世代交代が進んでいる。
その中で、ベテランの鎌田選手・荒田選手。若手の高橋選手・上田選手が二人づつベスト4に残ったことは、3年後の世界大会が楽しみだ。
そして海外選手は、新しいルールにまだ対応出来ていないようだった。
3年後までにはしっかり対応してくるだろうから、日本選手にはその上を行ってもらいたい。
世界大会で優勝するにはオールランドで勝負できる事が要求されると思う。

今回の全日本大会をみて思った事だが、1日目を勝ち上がった選手たちはそのほとんどが首都圏、関西圏、そして、全日本チャンピョンを排出したことのある支部だった。
つまり、再び地方支部から全日本大会を勝ち上がることが難しい時代になってしまったという事だ。
現在、私が在籍している支部からは、残念ならが今回の全日本大会に出場した選手が一人もいなかった。
そういう支部が増えている事も事実だろう。

テレビ放送の中でもチラッと映ったが、首都圏の支部では選手クラスが集まって練習が充実している。
より実践的なミット稽古やスパーリングなどが出来、いろんなスタイルの選手が集まることで新ルールに対応出来る練習が幅広く出来るのだろう。

私が在籍している支部でも、少年部の大会は充実しているし、彼らが成長して全日本大会に出場し、地方支部を盛り上げる事も出来ると思うし、出来る限り壮年空手家としてバックアップして行きたい。

また、今回優勝した鎌田選手のように、地方支部出身ながら選手層の厚い支部に移籍し、切磋琢磨しながら優勝を狙える選手が現れる事でも構わないと思う。
そして、以前のように地方支部でも毎週のように入門者が絶えなかったあの賑わいを取り戻したいものだ。

押忍。




 
  当ホームページ「黒帯〜Black Belt〜」に掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。  
Copyright (C) Kuroobi All Rights Reserved.