黒帯〜極真空手の黒帯になるための徹底ガイド〜
 
 
 
 管理人・左衛門 極真空手修行記

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 空手への復帰(2) 左衛門極真空手修行記(2016/8)

前回、極真空手に復帰した件に触れましたが、今回はその続きです。

1年間、ボクシングのジムで練習を積んできた。顔面攻撃への対応力は以前に比べれば格段についたと思うが、極真の道場に復帰することになった時から、ローキック等に耐えられるだろうかという不安が襲ってきた。

以前在籍していた極真の道場は、道場が新しくオープンしたばかりの道場で、道場生のほとんどが後輩だった。そしてその時期は、K-1などが流行した格闘技ブームの真っ最中だったこともあり、毎週のように入門者がいた。とくに高校生などの入門が多かった。また、ケンカ自慢のような不良たちの入門者もいた。

ケンカ自慢の入門者は、黄色帯や青帯の後輩たちの餌食になっていた。高校で部活をやっているという者たちでも、基本稽古で音をあげていた。最後のスパーリングまで体力がもつ筈もなく、ボコボコにされていた。そして、すぐに辞めてしまうという状態だった。

緑帯から茶帯になったころだ。私は、その黄色帯や、青帯の後輩たちからは一目置かれる立場にいた為、道場内では楽をしていた方だったと思う。全日本ウエイト制に出場する先輩が一人いたが、1回戦突破できるかどうかというところだった。そういう道場だった。

それが今回、全日本チャンピオン(以後「先生」という)が指導していて、次の世界大会では、日本の王座奪回を目指す立場にある方の直接指導している道場にお世話になるわけだ。テレビやビデオでしか見たことのないような方から指導を受けるという、極真空手を修行している者としては大変ありがたい道場なのだ。

ありがたい反面、自分のレベルで大丈夫なのかという不安は拭えない。前の支部から直接移籍してくるだけでも大変だろうと思えるのに、ボクシングの練習をしていたとはいえ、極真の練習に耐えられるだろうかという不安はすごかった。

移籍して始めて道場に練習に行く日はナーバスになっていたと思う。早めに道場について 少年部の指導が終わったばかりの先生に挨拶させて頂いた。先生は爽やかだった。 道場生がだんだんと集まってきて挨拶を次々としていく。青帯でも強そうに見える。黒帯の先輩もやってきた。強そうだ。ゆっくりとストレッチを行った。

時間になり、練習が始まった。最初に道場生全員に改めて挨拶させて頂いた。茶帯なので最前列に並んで練習が始まった。真正面に先生がいる。お互いの汗が飛んでくるくらいの距離での練習だった。なにか、夢の中で練習しているような感じだった。

練習が始まって感じたことは、すべての動作が速い事。右三戦立ちで構える時も動作が速い。正拳突きも、受けも、蹴りも今までの支部で経験してきた動きより早かった。 後で気付くのだが、一つ一つの動作が早いのは、相手よりも早く動いて早く攻撃することに繋がっているという事。 この時は、そのあと洗礼を受けることなど何も考えることなく練習していた左衛門でした。


押忍。




 
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