黒帯〜極真空手の黒帯になるための徹底ガイド〜
 
 
 
 管理人・左衛門 極真空手修行記

左衛門 極真空手修行記 リスト



トップページに戻る
 空手への復帰 左衛門極真空手修行記(2016/7)

前回まではボクシングの経験について触れましたが、その後転勤になり、極真空手の道場が多数ある地域に転勤になりました。

極真空手の道場が多数あるというより、国内でも都心を省けば空手の道場の数が格段に多い地域だろう。
車で15分圏内に極真空手の道場は3カ所、30分圏内には10カ所以上の道場があるほどの地域だった。
どこの道場にお世話になろうか?考えていた。
転勤になり、職場にも慣れ、家族の引っ越しも終わり、いよいよ道場を探す時が来た。
幸いにも、当時の全日本無差別のチャンピオンが指導している道場が15分圏内にあった。そして、その支部の師範が指導をされている道場も、なんと車で5分の所に新しくオープンした。時間がある限り、何処の道場にしようか見学を重ね、練習のスケジュールも考慮し決めようと考えた。

空手を始めて、いろんな支部を渡り歩いてきて、こんなに恵まれた地域に来たことは無かった。
はっきり言って迷った。
全日本チャンピオンが指導している道場をまず見学した。道場生も多く、活気があった。黒帯は3人、練習を見ていて勝てる気はしなかった。茶帯は5人、みんな強そうだった。緑帯は10人くらいだったか?こちらも強そうだった。チャンピオンに指導されているからなのか、みんな強そうだった。この日は見学だけして帰った。

そして次の日に、車で5分の師範が指導している道場に行った。黒帯は師範の他1人。県のチャンピオンらしい。新しくオープンした道場なので、色帯は少なく、青帯が3人。オレンジ帯が5人。白帯が10人くらいいた。
ここの道場だったら、当時2級茶帯の私は、師範、黒帯の先輩に次ぐナンバー3の立場になる。「ここなら楽だな〜」と思ってしまった。

全日本チャンピオンが指導している道場にしようか?近くの道場にしようか迷った。
実は、1年間ボクシングの練習はしていたが、空手の練習をしていなかったのでビビッていたのだ。そして、もう一度全日本チャンピオンが指導している道場に見学に行った。
チャンピオンが私を見るなり「入門ですよね。今日で見学は2回目でしょ。どこの支部からの移籍ですか?」と聞いてきた。何も言ってなかったのに「体つきでわかりますよ。」と言われた。「押忍、もう一度見学させて下さい。」と返事した。

スパーリングまで見学していて、体と体が当たる音が心地よく聞こえてきた。
「ここで練習したら強くなれるな!」と確信した。最初はビビッていたが、アドレナリンが出てきた。スパーリングで効かされて、一度練習から外れた茶帯の人が隣に来て、「一緒にやりましょう!」「何帯ですか?」と聞いてきた。「茶帯です。よろしくお願いします。」と答えていた。

練習が終わった時に、皆さんに紹介された。
「〇〇支部から今度移籍してくる、左衛門さんです。」「左衛門です。来週から練習に参加させて頂きます。よろしくお願いします。押忍。」とあいさつしてしまった。もう逃げられないなあ〜と思った。

帰りの道中、全日本チャンピオンから指導してもらえる期待と、自分のレベルで大丈夫なのかの不安が襲ってきた。しかし、空手の神様がいるのなら「ここでしっかり練習しなさい、そこを選んで転勤させたのだから。」と言われているようだった。 


押忍。




 
  当ホームページ「黒帯〜Black Belt〜」に掲載されている記事・写真・図表などの無断転載を禁じます。  
Copyright (C) Kuroobi All Rights Reserved.