黒帯〜極真空手の黒帯になるための徹底ガイド〜
 
 
 
 管理人・左衛門 極真空手修行記

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 ボクシングの経験 3 左衛門極真空手修行記(2016/4)

前回もボクシングの経験について触れましたが、今回もその続きです。

何回か練習に参加し、基本的な練習を繰り返し行った。
そして、いよいよミット打ちをさせてもらえるようになった。
空手の道場ではキックミットが主流だが、ここはボクシングジム。
前々回触れたように、キックミットもおいてはあったが使う人はいなかった。

会長がミットを持ってくれた。
まずはワン・ーから。
つまり、左ジャブ・右ストレートだ。会長が持つミットに渾身のパンチを打つ。・・・「アレッ」という感じだった。
打った感触が無い…。空手の練習でのミット打ちは、キックミットもしくはビックミットを打つ。
ミットを持つ者は、体に付けてミットを持つことが多い。
つまり、持ち手の体重がミットにかかっていて重みがある。

しかし、ボクシングのパンチミットは、手の先でもっている為、体重はかかっていない。
インパクトの瞬間、会長が力を入れてくれるのだが、切れのあるパンチを打たないとミットが流されるだけになってしまう。
松井館長が「組手最前線part3」で説明しているが、「重たいミットだけを打っていてはミットに体重を預けてしまう打ち方になってしまう。
軽いミットで下半身の安定した打ち方を練習しないと、突きを躱されたときに体制が崩れてしまう」と説明しておられる。

パンチミットひとつとっても奥が深い。ワン・ツーの次はワン・ツー・アッパー。ワン・ツー・アッパー・フック。
ワン・ツー・アッパー・フック・ストレート。と段々とパンチの種類が増えていく。
テレビなどでプロボクサーが簡単そうにパンチミットを打っているが、実際やってみるとものすごくしんどく、難しい練習だった。

私の感想では、ビックミットを打つよりもしんどかった。
世界王者の木山師範はパンチミットで基本的なワン・ツーを左右変えたり、下突きに変えたりして打つ練習を連続で1時間ぶっ通し行っていたという。
その成果が試合後半での連続攻撃に繋がっていたという。確かに下半身が安定していて崩されていなかった。

パンチミットの練習が終わったら、ディフェンスの練習に入った。
基本は空手同様「受け」になる。プロボクサーのようなスウェーやダッキングは上級者向けの技術だ。
ジャブやストーレートのパンチは、相手の手を掴むように。野球のキャッチボールみたいに受けろと教わった。
フックやアッパーは上腕でブロックする。
空手の練習同様、最初はゆっくり打ってもらいそれを受ける。
地味な練習を繰り返して体に染み込ませるしかない。
空手の練習で受けは行っている。
下半身への攻撃がない分、対応し易かったように思う。

ボクシングジムに通いだして3か月過ぎた頃だろうか。
会長から「左衛門さん、スパーリングやってみるか?」と聞かれた。
その日は、アマチュアボクシングの大会にも出場している先輩の練習生か来ていた。
「はい、やります。」と答えた。
スパーリング用の14オンスのグローブ、ヘッドギアを付けてリングへ。
・・・空手とは違うが久しぶりのスパーリングだ・・・。        


(続く)

押忍。




 
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