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 管理人・左衛門 極真空手修行記

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 試合に負けた後輩 左衛門極真空手修行記(2015/7)

今年も試合の時期が来て、あっという間に終わってしまった。
壮年の部の試合に、うちの道場からは昨年優勝の先輩と、後輩の二人が試合に出場した。
その中で、初戦敗戦した後輩について触れたいと思います。

試合が終わった次の日の練習にその後輩は参加した。
今年も私は仕事の関係で、試合には行けなかった。
そこで、試合について後輩に聞きました。
「体にダメージは無いの?」って聞くと「どこもダメージはありません。」と。
「試合どうだった?」と聞くと、「下突きを効かされて負けました。」と。

「去年も下突きで負けなかったっけ?」と聞くと、「押忍、去年も下突きで負けました。
どうしたら、同じ負け方をしないですみますか?」と聞かれた。
いろいろな問題があるが、「去年の教訓を全く生かしてなかったという事になるだろうね。」と答えました。

この時、道場には全日本大会にも出場経験豊富な一般の部の、元県チャンピオンの先輩もおられた。
この先輩に聞いてみる事が手っ取り早いのですが、とりあえずアドバイスしました。
この後輩は、ミットを持つときにボディが弱いためなのか、ミットを浮かしてしまう癖がある。
ミットの上からでも効いてしまうのだから、試合で打たれたら効いてしまうだろう。
まず、ここから修正して「打たれ強さを養って行くしかないよ。」とアドバイスしました。

その後、先ほどの先輩も加わり、下突きを練習するように指導されていた。
自分の苦手な技を自分のものにしてしまうという事だ。
下突きの練習をしていくと、後輩の悪い癖もわかってきた。
脇が甘い。
脇が開いてしまうため強い突きが打てない。
力(りき)んで突いていて力が連動せずに力が伝わらない。
先輩から、「左衛門さん見本に突いてみて」と言われ突いてみる。
先輩からは「左衛門さんは軽く突いているように見えるけど脇が閉まって力が連動してるから威力はありますよ」と言われた。
元チャンピオンから言われると嬉しいものです。

先輩から後輩に対して、基本からきちっと形を含めた動作の意義を意識して取り組むように指導があった。
ミットを持つ時も前屈立ちを意識して相手の圧力も受け止めて考えて持つように。
また、ミットを打つ時もガードを意識して打つように。
そして、そうなると移動稽古もコンビネーションの練習も、ただ動くだけではなく、考えて動くようになると。

やはり試合で実績を残している先輩方は、基本稽古から移動稽古、ミット稽古に至るまで全てが、試合(組手)に生きるように考えて意識を持って練習しているということです。
当たり前なのだが今のところ、私はこの先輩には全く歯が立たない。

この後輩は来年も試合に出るだろう。
後輩の練習に付合うのはもちろんですが、しっかりとした意識を持って稽古に励みたい。
もしも、もしもだが試合に出る機会があれば、もちろん優勝したい。
頑張ります。
                         
押忍。




 
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