黒帯〜極真空手の黒帯になるための徹底ガイド〜
 
 
 
 管理人・左衛門 極真空手修行記

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 間合い 左衛門極真空手修行記(2015/3)

組手をする中で、大切な要素の一つが間合い。
間合いと言ってもいろいろある。
ロングの間合い、ミドルの間合い、ショートの間合い。
今日は間合いの事を中心に書いていきます。

私は背があまり高い方ではありません。
というか小さい方です。
当然、手足のリーチが短いのでロングの間合いでは戦えません。
組手をするほとんどの相手は、私より背が高い。
ミドルの間合いになっても、リーチの長い相手の攻撃は全部当たるが、自分の攻撃は届かないという場合がほとんどです。

先日、二段に昇段された先輩の一人に、手足が長く、前蹴りが得意な先輩がいる。
スパーリングになると、いつも前蹴りを入れられ中々ふところに入らせてもらえない。
前蹴りにも、仕留めるための蹴り方、前に出てくる相手を止める蹴り方、牽制やフェイントの蹴り方などいろいろあります。
スパーリングなので、仕留めるような蹴り方はあまりしてこないが、止める蹴り方の前蹴りですら掻い潜るのに苦労している。
ましてや、20人組手を経験され、その練習に精進されていたため、さらに動きも良くなり、こちらが研究してもさらにその先を行かれてしまっている。
もともと強い先輩だったのだが、さらに強くなってしまった。
この先輩のようにリーチが長い相手の場合は、間合いを詰めて、こちらの得意なショートの間合いに持ち込まなければならない。

そこでいつも心がけているのが、相手と向き合った時の心と体の準備だ。
いつでも前にも、右にも、左にも、後ろにも動けるように心と体の準備をしている。
相手の攻撃が当たらない場所を探し、間合いを詰める。言葉では簡単だが、なかなかうまくいかない。
この先輩には、少しかわしたところに前蹴りを当てられ、かすっただけで駒のようにクルリと回されてしまっています。

また、自分だけが動いている訳ではなく相手も動いている。
お互いに動いているため、間合いを変えたように思っていても、何も変わっていない場合もある。
間合いを潰すのか、離れるのか。
ここを意識しなくてはならない。
下手をしたら、ずーと相手の得意な間合いになってしまい、やられっぱなしになることもたまにある。
目指すところは、自分が動くことによって相手を動かしている、そして間合いがコントロールされているようになりたいと思っています。

間合いのコントロールを考えるようになって、移動稽古の重要性を感じています。
移動稽古での運足そのものが間合いに操作につながる。
移動稽古は大げさな動きで練習するが、意識を持って、イメージしながら練習している。
空手を始めたころは、移動稽古が嫌いだったし、重要性も感じていなかった。
しかし、最近では考え方も大きく変わりました。

自主トレで行っているのは、太気拳の「這い」の稽古。
これも、空手を始めたころの道場の先生から教わっていた。
また、他の場面でも教えて頂いたことがある。
この「這い」のゆったりとした動きの中で練習していくことで、体の中に練り込まれていくように思う。
いつか、この先輩との攻防でも自在に間合いを操作できるよう精進します。
                            
押忍。





 
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