黒帯〜極真空手の黒帯になるための徹底ガイド〜
 
 
 
 管理人・左衛門 極真空手修行記

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 部位鍛錬 左衛門極真空手修行記(2014/11)

体のそれぞれの部位を武器化する方法を「部位鍛錬」といいます。
極真空手は、素手素足で相手を倒す武術ですから、相手を倒すには武器が必要になります。
自分の生身の体を武器にすることが大切になります。
目指すところは一撃必殺です。

極真空手家にとって、特にひじから先とひざから先を徹底的に鍛え抜いて、鋼鉄のようにすることがとても重要になります。

倒す下段回し蹴りを蹴るためにスネを徹底的に鍛える、効く突きを出すために正拳を徹底的に鍛える等々、相手とぶつかる場所を鍛えておくことが大切です。

例えば、強い突きを相手に当てるためには、拳をしっかり握って、よりスピードをつけて威力のある突きを叩くことが求められる訳ですが、拳を握ることに集中し過ぎると力んでしまい威力のある早い突きが打てなくなります。
力まず、早い突きを打たなくてはならず、そのために拳を鍛える必要が出てきます。
つまり、力を入れなくても相手にダメージを与えられる体を作る必要がある訳です。
正拳だけを鍛えるのではなく、裏拳も同時に鍛えることが大切です。
表面だけ鍛えるのではなく、骨、筋など体全体を万遍なく鍛え、同時にケガをしない体を作ります。

私の場合、ひじから先の部位鍛錬には、巻き藁砂袋を使っています。
正拳、裏拳、手刀、手首、ひじ等、ひじから先の相手とぶつかる場所を叩いて鍛えます。
実戦となると思いもよらない所が相手とぶつかる可能性があります。
不慮のバッテングも想定して鍛えておくことが大切です。

膝から先の部位鍛錬には、砂袋バットを使っています。
砂袋の場合、砂の量が多くなると、驚くほどの堅さになります。
最初は少量の砂から始めました。
無理をしても怪我をするのがオチです。
また、痛いからと言って軽くコツコツ叩いたのでは部位鍛練になりません。
慣れてくれば砂の量も増やして思い切り蹴り込めるようになります。
砂袋は骨の芯から鍛えられるように思います。
道場に砂袋がある場合は、練習の前後の自主トレの時間に鍛えると良いでしょう。

家に砂袋は置けないので、バットを使いそれぞれの部位を叩いています。
バットの細い部分、太い部分で、体に与える衝撃が違ってきます。
実際、脛と脛がぶつかったときの衝撃に似ていると思います。  

鍛える場所は、脛、足首、足の甲等、こちらも不慮のバッテングも想定して鍛えておくことが大切です。
私の場合一度、脛で相手の膝を蹴ってしまい、脛の骨が砕けたことがありました。
そういった不慮のバッテングをした場合でも二度とケガをしないような体作りを目指しています。

ある師範は、一日何時間も部位鍛錬をした結果、毛細血管が破れて血尿が出たらしい。
私達壮年空手家は仕事も家庭もあり、時間的制約の中で鍛えていく訳ですからそこまで追い込んで鍛錬する必要はないと思いますが、一長一短で鍛え上げられるものではありませんので、時間を作ってコツコツと鍛えて行きたいものです。                       

押忍。





 
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