黒帯〜極真空手の黒帯になるための徹底ガイド〜
 
 
 
 管理人・左衛門 極真空手修行記

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 入門者とケガについて 左衛門極真空手修行記(2014/4)

今回は、最近新しく入門した道場生と、私自身のケガについて触れようと思います


●入門者

私の所属している道場は、一般部(壮年を含む)と少年部で練習の日程が違う。
少年部の入門者は結構多いが、一般部の入門者は少ない。
以前、「K-1」がテレビ放送されていて格闘技がブームになった時期がありましたが、その頃は毎週のように入門者がいた。
ところが最近は、草食系男子と言われているように格闘技をしようという若者が少なくなってきたのか、私の所属道場では少年部と比べ一般部や壮年部の入門者が少ない。

そのような中、入門者(Aさん)が現れた。
年齢は50代、私よりも年上。
私は「空手バカ一代」世代で、劇画を読んだのはズーっと後になるものの、子供は頃のテレビ放送を楽しみにしていました。
学校の帰りに近所の家の裏に積んである古い瓦を持ってきて「瓦割り」の真似事をしていました。
その「空手バカ一代」の主人公が大山総裁で、総裁の創られた空手が「極真空手」と知ることもズーっと後になる。

このAさん、年齢も含め凄い勇気を持って入門してきたのだと思います。
何十年も運動らしい運動はしていなかったらしい。
道場に入門すると、一般社会の肩書は通用しない。
年下でも先に入門した人は先輩になる。
「礼に始まり、礼に終わる」というのが武道の世界だ。
また、準備運動・基本稽古・移動稽古・型、さらに組手など、今までの人生では全く経験したことのない練習が待っています。
10代〜20代の若者でも基本稽古だけで音をあげそうになる者もいるのに、50代では練習についてくるだけでも大変だし、動作を覚えるのも難しい。
Aさんもかなり苦労しているように見えました。

私が入門した頃(約20年前)は、たえず白帯が10人くらいは練習していたものです。
当時は、「見て覚えろ」のような独特の封建的な雰囲気もあり、礼儀作法・基本稽古や移動稽古などを事細かく教えてもらえず、先輩の真似だけをしていたように思う。
最近では「極真空手全集・基本スペシャル」などのような教則DVDの普及もあり、自宅でも学ぶことが出来る。
私の場合、新しい入門者にはこのDVDを貸すか購入することを勧めています。
最近では道場によって親切に教えてもらえるところもあるが、同じ事を何度も聞くことがなかなか出来ない場合もあり、そのような場合便利な教則DVDだと思います。
松井館長の解説なのでお勧めです。
Aさんにも、是非黒帯になるまで頑張ってもらいたい。


●ケガ
先日、空手の稽古中ではないときに思わぬケガをしてしまったので、紹介したいと思います。
極真空手にはケガはつきものだし、避けては通れないもの。
私も長年、稽古してきて何度もケガはしてきた。
しかし、今回は些細なことでケガをしてしまった。

私は20代の頃、ランニング中に足首をひねったことがある。
道路に倒れて、5分くらいは動けなかった。
足首を見ると紫色に変色していた。
医者に行けば足首の靭帯を伸ばしたが、「部分断絶」だと診断されたと記憶しています。
その古傷があるため、空手の稽古中は足首にきつめのサポーターをしている。
そのサポーターも長く使っているため、新しいものを購入しようとスポーツショップに行き試着し、外したその時だ。
親指の爪を引っ掛けてしまい、爪半分を割ってしまった。

かなりひどい。
歩く時でも痛むわけだから、練習の時は大丈夫だろうか?と心配になりました。
普段から、ケガをしないように体のケアはしてきたつもりでしたが、意外なときにケガをしてしまった・・・
爪をケガするとは全く考えてなかった。
何年か前に、ビッグミットの練習で爪を割ったことがありましたが、今回ほどはひどくなかった。

以前、プロ野球の投手が爪を割らないように、爪は切るんじゃなく、ヤスリで削ると聞いた事がありました。
何故なら、爪切りで切ると小さなヒビが入ってしまい、それが原因となり些細なことで爪が割れることがあるらしい。
そこで、ヒビが入らないようにヤスリで削り絆創膏を貼り、テーピングで巻いて稽古に出た。
足の親指に力が入らないと思うように動けない。
とは言っても空蹴りは出来るし、サンドバックを軽く蹴るくらいなら大丈夫。
さすがに思い切り蹴ると激痛が走る状態でしたが、意識を足先に持って行き、背足を固めて足の甲を当てるように蹴ればなんとかなった。
私はプロ選手ではないので、ケガをしてそれで無理してさらに悪化して練習できなくなったり、仕事に差し障りがあったら本末転倒になってしまう。
今回のケガで、ケガとは打撲や骨折だけではないと気付かせてもらいました。

これからは足の先、爪の先まで意識してケガをしないように心がけようと思う出来事だった。
「蟻の一穴」という諺があるが、「堅固に作った堤防も蟻が開けた小さな穴が原因となって崩れ去ることもある」。「ほんの僅(わず)かな油断や不注意が元で大惨事を招くことがある」との通り、普段の生活においても油断してはいけないという教訓になりました。

押忍。




 
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