「礼に始まり礼に終わる」は武道の基本ですから、極真空手においても「礼法」は最も重要なことの一つです。
ただし、極真空手の礼法は、礼の中に相手を敬う心を表することと同時に、決して油断してはいけません。
そのため、体は常に相手に対して真っ直ぐ向いていなければいけませんし、相手から目を逸らしていけません。
極真空手の礼法には、座った状態での礼法「座礼」と、立った状態での礼法「立礼」の2つがあります。
●座礼
正座。
背筋を伸ばし、肩から力を抜きます。
口を閉じ、鼻から静かに呼吸します。
拳を太ももの付け根の脇に置きます。
両膝の間隔は拳2つ分です。
つま先は足の親指同士が触れる程度に揃えます。
座礼。
両拳を膝の前に揃えて出して置きます。
その際、親指を前にした縦拳の状態です。
拳と膝の間隔は拳1つ分です。
上体を45度位に傾けます。
注意点は、相手から目を逸らさないようにすることです。
その為、あまり深く頭を下げ過ぎないことです。
●立礼
足は肩幅程度に開いて、背筋を伸ばし力を抜き立ちます。
次に、拳を握ったまま、両腕をアゴのあたり(拳は耳の横)で交差させ、十字を切って振り下します。
その際、頭を軽く下げます。
注意点は、相手から目を逸らさないようにすることです。
その為、あまり深く頭を下げ過ぎないことです。
礼の途中に相手から攻撃を仕掛けられても、それに対処できるようにしなくていけないのが武道家です。
●参考書籍・転載書籍
・秘伝極真空手/大山倍達
・極真空手の「基本」/大山倍達
・空手/数見肇
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