色帯に限らず白帯にも当てはまることですが、誰しも一度は「辞めたい」「辞めよう」と思うものです。
これは極真空手に限ったことではなく、何ごとであれ一つのことを長く継続するということは難しいものです。
ましてや極真空手は武道であり、とりわけ厳しい武道ですから、誰でも「辞めたい」と一度は思うものです。
それは全日本大会でチャンピオンになるような空手の逸材のような人たちでも同様です。
物事を長く継続するために最も重要なのが「モチベーション」。
特に白帯から色帯に昇級した後にモチベーションが一時的に低下しますので、その頃が要注意。
単に気持ちの問題の場合もあるでしょうし、仕事が多忙で続けるのが困難になったとか、学生であれば受験があって難しくなるというケースもあり、様々です。
私も「辞めたい」と思ったことはあります。
ですが、今まで辞めずに続けてこられたのは、極真会館にある「休会制度」があったからです。
もし、この「休会制度」がなければ、辞めていたでしょう。
私が運営している「40代からの空手道」のプロフィールに書いてある自己紹介文は以下の通りです。
「私は、25歳頃一度極真会館(大山倍達総裁)に入門しました。
ですが根性なしのため1年ほどで白帯のまま辞めてしまいました。
その後、約15年間運動らしいものをまったくやらない間に、体重が15kg以上増えてしまいました。
いわゆる中年太り、完全なメタボです。
40歳になったとき、そんな自分が嫌になり一念発起し、ダイエット&筋トレを始め16kgの減量に成功、あわせて極真会館(松井章圭館長)に再入門しました。
お陰様で、現在茶帯までくることができました。
私は転勤の多い職業で、早ければ半年、長くても1年で転勤になります。
その関係で極真会館の支部を5つ渡り歩いています」
このように私は転勤族だったため、極真の道場から離れる期間が何度かありました。
もし「休会制度」がなかったら、間違いなく続けることはできませんでした。
ですが、幸い「休会制度」があったので、今日現在(2014年6月)まで極真空手を続けることができました。
「休会制度」とは、社会人であれば仕事、学生であれば受験、また怪我などで1ヶ月以上道場稽古に出席できないという場合に、事前に「休会届」を出すことで適用される制度です。
「休会」すると、月謝(月会費)が大幅に減額されます(金額は支部・道場で異なります)。
「辞めたい」と思ったときに早計に退会してしまうと、またやりたいと思ったときに再入門しないといけなくなります。
その場合、手続きも面倒ですし、何より一度退会してしまうと、帯がリセットされまた白帯からやり直さないといけなくなるのが大きいです。
例えば、緑帯で退会した場合。
せっかく緑帯まで昇級したのに、一度退会してしまったため、再入門すると白帯から再スタートすることになります。
一方、緑帯で休会の場合。
緑帯まで昇級していれば、復会しても、緑帯から再スタートすることできます。
この差は大きいです。
ただし、休会中も極真会館の年会費は払うことが必要になります。
誰もが一度や二度は辞めたくなるものです。
その際は、すぐに退会するのではなく、数ヶ月、数年でも構いませんので、休会にするということも選択肢の一つとして是非考慮して頂きたいと思います。
数ヶ月休会して、それでも続ける気が起こらない、仕事が多忙などの諸条件が整わないということであれば、そこで退会すればいいと思います。
いずれにしても、「退会」「休会」は慎重に判断することをお勧めします。
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