極真空手に入門し白帯の頃は、ほとんど組手(スパーリング)はしません。
したとしても、ライトスパーリング、マススパーリングという軽いスパーリングで、黒帯・色帯の先輩達も白帯相手には軽く技を当てる程度にしかしません。
ですが、初めての昇級審査を受け合格し、晴れてオレンジ帯になると、少しずつ組手の当たりが強くなっていきます。
ここで、打撃の痛さに心が折れ、極真空手を辞めてしまう方もいます。
極真空手は直接打撃制ですから、サポーターは付けていますが、やはり突き・蹴りを受ければ痛いのは当然です。
そこでどうしても組手に慣れなければいけません。
もっと具体的に言うと、「痛みに慣れる」ということです。
極真空手の黒帯になるためには、早い段階でこの点をクリアしなければいけません。
そこで、大前提として承知して頂きたいのは、「相手の攻撃をもらえば痛い」ということです。
初めて強い下段回し蹴りを受けたときの痛み、衝撃はほとんどの方が驚くでしょう。
これは誰でも同じですから、「痛いのは当たり前」と思うしかないのです。
その上で、自主練などで打たれ強くなるような努力をすることも大切ですし、何より道場稽古の組手(スパーリング)で、相手の攻撃を受けることに慣れる、つまり痛みに慣れるようになることが大切です。
「痛み」というのは、「脳」が記憶することで「脳」が慣れてきます。
数多く経験することで、誰でも慣れてきますから安心して下さい。
「組手に慣れる」「痛みに慣れる」ことで、一つ有効な対策があります。
それは、「腹打ち」と「蹴り合い」をすることです。
やり方は下記ページをご覧下さい。
腹部強化 鋼の腹筋計画 4 腹打ち
ローキックに打たれ強くなる方法 4 蹴り合い
このトレーニング方法は、パートナーがいないとできません。
もし適当なパートナーがいたら、是非やってみて下さい。
顔面を除き、腹と太ももが最もダメージを受ける場所ですから、そこの打撃、痛みに慣れると組手時に相手の攻撃をもらってもあまり驚かなくなりますし、何より打たれ強くなると組手に対して自信が出てきますので、お勧めの鍛錬法です。
色帯になったら、なるべく早く組手に慣れましょう。
色々書かせて頂きましたが、組手に慣れる一番の近道は、「組手の数をこなす」ことです。
これに勝る方法はありません。
ですから、道場稽古に積極的に出席し、組手を数多く経験しましょう。
最初は怖いものですし、痛みにも心が折れそうになりますが、それは誰でもが通る道です。
やがて慣れてきますから、大丈夫です。
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