黒帯〜極真空手の黒帯になるための徹底ガイド〜
 
 
 
 管理人・左衛門 極真空手修行記

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 移動稽古  左衛門極真空手修行記(2017/7)


以前、自主練に相撲の「摺り足」を取り入れたことを紹介させてもらいましたが、その摺り足を意識して、移動稽古に取り組んだ。その事で移動稽古の重要性にを感じたので紹介したいと思います。

実は私が、空手の稽古の中で嫌いな稽古が、「移動稽古」だ。
特に、暑いこの時期は最悪だ。一般の道場では、基本稽古が終わると移動稽古に入ると思う。私の道場もそうだ。
派手ではない地味な動きを何度も繰り返す。
その地味な動きを繰り返す練習が苦手なのだ。
ミットを突いたり、蹴ったりの方が派手な動きだし私は楽しい。

移動稽古は基本の突きや蹴りの攻撃に動作を付けたもので、空手の稽古では基本中の基本だと思う。
その場所にいては突きも蹴りも相手には当たらない。
相手に近付いて行って攻撃しないと当たらないからだ。
その体を移動させて攻撃する基本的な動作を練習する。

10年位前、同じ支部に所属していて、現在は総合格闘技で活躍している某○○選手が現在は古流の空手を修行し、総合格闘技の試合で「一撃KO」の山を築いている。
大会で一度だけ会って少し話したことがあるので注目していた選手でもある。
私から見ると雲の上の存在のような選手だが、どうして総合格闘技の世界で空手の技を使い相手を一撃で倒すことが出来ているのだろうか。

それは、「型」の通りの体の使い方をしているのだという。
「型」の動きを分解したのが移動稽古だと教えてもらった事があるが、それを知ってからは意識を変えて「型」や「移動稽古」に取り組めるようになった。

先ず、移動と言うように体を移動させ、相手に近付き攻撃を当てる訳だが、自分の体重を攻撃部位にいかに乗せ、相手に衝撃を当てれるかが重要だ。
パチンコの玉が早く当たるよりも、ゆっくりでもボーリングの玉が当たった方が破壊力があるとこの選手は説明していた。確かにその通りだ。
そのボーリングの玉を転がすように移動が出来れば相手に衝撃を与えられるという事だ。
つまり、早く動くよりいかに重心を乗せた攻撃を与えられるかが大切という事だ。

更に一撃で倒す極意として、頭を上下させずに移動する事だという。
以前から研究している攻撃の際に頭の位置を動かさず間合いを詰めて行くと相手は間合いが詰った事を察知できず、察知した時はもう既に遅しとなり、反応が少し遅れるという。
人の目が見て、脳が相手の動きを察知するのはフットワークなどの上下運動の方が解りやすいということだ。

重心を乗せると言う事と、頭を上下させずに間合いを詰めるという事を意識して、苦手ではあるが移動稽古に取り組んでいきたい。
体に染み込ませるように日々研鑽、最後は体が反応してくれるまで反復練習あるのみだ。   


押忍。




 
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