黒帯〜極真空手の黒帯になるための徹底ガイド〜
 
 
 
 管理人・左衛門 極真空手修行記

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 呼吸  左衛門極真空手修行記(2017/5)


今年も試合の時期が近づいてきました。

試合に出る小学生の高学年から高校生までのメンバー数人が、少年部の練習する時間帯から、私達の練習する時間帯にシフトしてきた。
私がいる道場は一般部が少なく、壮年層が中心の一般部と少年部に分かれている。

そのため、大きい相手に当たり負けししないためにも子供たちの練習相手に、私達のクラスにシフトしてきたのである。
黄色帯から緑帯、茶帯のメンバーが練習に参加してきた。小さい子から高校生の大きな子まで、男の子も女の子もいる多種多様なメンバーだ。

メンバーが増えると楽しみなのが、スパーリングである。
子供達とはいえ、上級者クラスになると侮れない。色々なタイプの組み手スタイルがあり、すごく参考になる事が多い。
中学生、高校生になると私達よりも大きい子もいる。
ただし、体が出来上がっていないため、骨が柔らかいように感じる。だから、ケガをさせないように注意も必要になる。

基本稽古や、移動稽古。ミット稽古やサンドバックを使ってのコンビネーションの稽古が終わると、スパーリングに入る。
最初は約束組み手が中心で、パンチのみ、パンチと回し蹴り、技を全部使ってのスパーリングへと移っていく。
私が最近、取り組んでいるのはスタミナ切れしない組手。
これは、あまり動かずに体力を温存するという意味ではない。
いかに呼吸を乱さずに動くかという事だ。

私が、1級に挑戦したときに6人組手を行った。
対戦相手は全員黒帯で、地方大会で実績を残した方や、全日本大会に出場しているような猛者が相手だった。
緊張もあったが、格上相手に対し、ペース配分をする余裕など全くなくスタミナ切れで最後はサンドバック状態だった。
練習では息を上げる練習もしていたが本番では通用しなかった。

この時の反省をその後行った。なぜなのか・・・?
答えは、攻撃するときも、相手の技を受けている時も、息を吐き続けていたという事だ。
息を吸えない。
息を吸ってないからスタミナが消耗して回復でいない。
だから、スタミナ切れになってしまったのだ。

それ以来、昇段審査の練習の時もいかに息を吸うタイミングを作り、スタミナ切れを起こさないようにするかを意識して練習した。
お互いの技の攻防の時間は数秒間だ。
いくつかのコンビネーションをつないで攻撃するが、10秒以上攻撃を続ける相手はそうそういない。
技を出す時も、受ける時も息を吐いている。
吸っていては攻撃できないし、技をもらったら効いてしまう。
充分とは言えないが相手と離れる瞬間に間合いを取りながら息を吸う事が出来るようになってきたのだ。

その効果もあり、昇段審査の10人組み手では、息を切らすこと無く戦う事が出来た。
今回、練習している子供たちはスタミナが無尽蔵にある。
さすがだと思う。
しかし、組手、ましてや試合となると緊張で息が上がってしまこともある。
実際に、中学生で緑帯の子はスパーリング中に膝に手を付けて呼吸しなくてはならないほど消耗してしまう。
だから、呼吸の大切さをアドバイスしていく。
年齢の事もあり、自分が試合に出る事はないが、この後輩たちに一つでも勝ち上がってもらいたい。
一緒に精進しようと思う。           


押忍。




 
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