黒帯〜極真空手の黒帯になるための徹底ガイド〜
 
 
 
 管理人・左衛門 極真空手修行記

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 顔面攻撃 左衛門極真空手修行記(2016/1)

今日は顔面への攻撃について触れたいと思います。
御存じのように、極真空手の試合ルールでは、顔面への攻撃は認められていません。
しかし、極真空手は武道ですので、武道という点から考えたとき、顔面への攻撃を想定しない訳にはいきません。

「K-1」や「PRIDE」などがブームになり、極真空手の一流の選手たちがその舞台に挑戦し、ルールの違いから苦戦を強いられたこともありました。
その中で、顔面への攻撃に対する考え方も様々ありました。

極真空手の試合は、直接打撃ルールを採用し、手技での顔面攻撃は禁止されています。
大山総裁が選手の安全性を考えて、手技の顔面攻撃は無しにしたと聞いています。
大会の中で顔面殴打をしてしまうと「反則」が取られてしまいます。
攻撃する側が反則を取られるのは当然だと思いますが、攻撃を受けた側は、顔面への攻撃を受けてしまった事は防御という面で考えた場合、反省しなくてはならないと思っています。

もし、路上でケンカになった時(ケンカはしてはいけませんが)、相手は顔面を攻撃してくるでしょう。
実戦では顔面攻撃を想定しなくてはならないのです。
極真空手を修行していて、顔面攻撃されて、練習していないから倒されてしまいました…ではいけないものです。

私たちの道場では、時々ですが顔面への攻撃を想定した練習を取り入れています。
スパーリングの時に顔面への攻撃を入れて行っています。
安全性を考えて、顔面攻撃は寸止めで行っています。
最初は目を慣らすために、顔面攻撃だけを受けたり、かわしたりの約束組手から始まります。
次に、突きをすべてだして、顔面攻撃は寸止めで、その他の突きは当てていきます。
そして次に足技を加え、受け返しをします。
顔面攻撃が入るだけで、通常のスパーリングと間合いが違ってきますし、視野が大きく変わります。
いつも同じ相手とばかりのスパーリングで慣れが出ているときに顔面攻撃を加えると、緊張感も大きく変わってくるものです。

顔面攻撃無しの、極真ルールならではの技術の進歩もありました。
たとえば奥足への下段回し蹴りなどは、顔面攻撃が入ると使いにくくなります。
ボクシングのように手技だけの競技ならではの技術もかなり進歩しています。
しかし、ボクシングに足技を入れたら防御の技術も大きく変わってしまいます。
ではキックボクシングが手技による顔面攻撃も、足技もあるからと考えがちですが、グローブを付けています。
グローブは大きいので防御の面積が大きくなります。
空手は素手・素足であるという観点から実践とはまた違ってしまいます。

詳しい技術的なことはさておいて、空手は武道であるという以上、顔面への攻撃があっても対処できる修行をしなくてはならないと思っています。  

押忍。




 
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