黒帯〜極真空手の黒帯になるための徹底ガイド〜
 
 
 
 管理人・左衛門 極真空手修行記

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 昇段審査 左衛門極真空手修行記(2014/12)

初段の昇段審査の時期が近づいてきました。
今回は、初段の昇段審査受ける後輩と、私の審査の時の体験を書かせてもらいます。

初段(黒帯)になることは、極真空手を始めた者ならば誰もが夢見るだろうし、一つの目標でもある。
しかし、簡単に黒帯になれるものではない。
審査項目は、基本稽古・移動稽古・型・基礎体力・連続組手などが行われ、審査される。

その中でも一番大変なのは連続組手になります。
初段になるには10人組手、二段になるには20人組手、三段になるには30人組手を行ない、その相手と戦わなくてはならない。
※支部により異なります。
当然勝敗にも関係があり、一人でも多く勝てば評価は高くなるが、中途で挫折すれば、すべては水の泡になってしまいます。
昇段が保留されることもあるのだ。
「勝負偏重主義…これが極真空手だ。」と大山総裁もおっしゃっておられた。

だからといて連続組手だけに集中も出来ません。
基本にしても、黒帯にふさわしい基本が求められます。
例えば「正拳突き」。
私達が受審した時は、師範より「君達の一発の正拳突きで、フランシスコ・フィリォ(第7回世界チャンピオン)が倒せるか?」と聞かれた。
それだけの渾身の突きを意識して稽古しているかという事を注意されたのである。
移動稽古でも、回転の移動や、複雑な連続の受けの動きが求められました。
移動稽古の中には、コンビネーションも含まれ、より複雑な動きが求められます。
指導員が指示した内容を、考える暇もないほど素早く判断し実践することが求められました。

型に関していうと、以前は全く覚える事が出来ず一番苦手でした。
しかし、集中力を持って行えばなんとかなるものです。
先生、先輩のご指導と、日々の自主トレで何とか覚える事が出来ました。

基礎体力については、連続での拳立て、ボール蹴り、柔軟性などが審査されます。
こちらも当然、黒帯にふさわしい内容かどうかが問われます。
審査内容のどれをとってみても気が抜けるのはありません。
私の場合、受審を推薦され「押忍」と返事したその日から受審出来る事への嬉しさと、中途挫折するのでは?との不安が交互に襲ってくる日々を送りました。

しかし、その不安を解消してくれるのは練習しかない。
特に連続組手に対しては不安が大きかった分、しっかりと準備をしていきました。
特にスタミナが続くかが心配でした。
合同の練習では、先輩や後輩が連続組手の練習に付合ってくれました。
10人連続のスパーリングも何度か行ってもらいました。
仕事で合同の練習に行けないときなどは、仕事が終わって誰もいなくなった道場で一人、サンドバックを叩きました。

今回、後輩の一人が初段を受審します。
日頃から私の経験は話しています。
彼も、期待と不安があるようだ。
私に出来ることは、練習に付合ってあげる事ぐらいしかない。
これから追い込みの時期に入っていく。
自分の時を思い出し、一緒にしんどい練習をして行こうと思います。
黒帯になってからが始まりだと思ってますので、これからも強い壮年空手家を目指し、生涯の修行を行って行きます。 
                                    
押忍。





 
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